先日、岐阜県のお客様のおうちから引き揚げてきたローウェン(Loewen)のケースメントサッシの建具です。
これからペアガラスや金物を外して、建具枠だけになった状態で建具屋さんに修復を依頼します。
建具の下枠部分の木には大きな穴がいくつか見受けられ、トラックレールの取付けビスも全く利かない状況になっています。
写真では穴が明いているというふうに見えますが、実際は木枠の内部がスカスカの空っぽになっていて、指で少し押しただけで枠が崩れてしまう感じです。
建具がグレーっぽく見えるのは、すすけて汚れているのではなく、霜が降りたように見えるフロストカラーと呼ばれる塗装仕上げの為、あまり木目の感じは出ていないと思います。
木製建具のペアガラスを外す作業は、周囲の木の押縁を慎重に取り除くことからスタートしますが、押縁や外装側の木枠には防水用の接着剤が施工されていますから、そうしたものを外していくのも結構大変です。
輸入のペアガラスは1枚が3mm程度の薄さですから、少しの衝撃でピシッとヒビが入ってしまいます。また、押縁のコーナーが45度にカットされた留めと呼ばれる納まりをしていますから、隠し釘で固定された押縁を外すのも相当ナーバスな作業となってしまいます。
そういった点で、様々な特殊工具と豊富な経験を持ち合わせないと、この作業を完遂するのは至難の業かも知れません。
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