本日、愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシのガラス交換を行ってきました。
輸入窓は、キャラドン(Caradon)のアルミクラッド木製サッシ。ケースメントと呼ばれる竪辷り(たてすべり)のサッシで、クランクハンドルを回すと横方向に開いていきます。
ペアガラスの外側のガラスに割れが入った為、ペアガラスの交換を余儀なくされたのですが、ご覧のようにきれいなガラスが入りました。
ガラスの採寸時に押縁をしっかり建具に固定した為、今回それを外すのに少々苦戦しましたが、それも何とかクリアして割れたガラスを建具枠から取り外しました。
ただ、古いペアガラスを輸入の防水テープで内側の木枠に固定してあった為、これをきれいに除去しないと新しい輸入の防水テープが密着しません。
まあ、それも適切な道具と時間を掛ければ、きれいに取り除けますから、新しいテープを張ってテープの切れ目を防水コーキングで埋めるなどして万一雨が枠内に侵入しても室内側に漏れてこないように対処します。
その後、新しいガラスの建て起こしを見ながら、ガラスを建具に挿入してガラス押えのアルミの押縁をしっかりはめれば、ほぼ完了です。
ただ、これだけだと押縁のつなぎ目やガラスと押縁とが接する部分から雨水がサッシの建具に入ってきてしまいますから、マスキングテープで養生した後に外側のガラスの周囲を防水処理します。
そこまでやってようやく工事は完了ですが、最後にサッシの開閉調整やロックの掛かりなどをメンテナンスすることも忘れませんよ。
輸入サッシのペアガラス交換なんてガラスを入れ替えたら終わりだと思っている方は、そんなに簡単でないことがお分かり頂けたのではないでしょうか。まあ、私たちの仕事がそれだけきめ細かいというだけのことですが、本来ここまでやらないと修理したとは言えないと思います。
<関連記事>: ペアガラスの採寸調査 (2024年12月26日)
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