昨日記事に書かせて頂いた静岡県のお客様のおうちですが、洗面に取り付けられた輸入のケースメントサッシも様々な不具合がありました。
輸入の開き窓は、ダブルハングと同じピーチツリー(PeachTree)製ですが、プラスチックで出来た箱型のロック金物本体が破損して動かなくなっていました。
また、先般ブログ記事にも書きましたが、ウィンドウヒンジもひどく錆びてこちらも殆ど動かなくなってしまっている状況でした。
それから、窓枠の周囲にグルリと回してあるウェザーストリップ(気密パッキン材)も形状が分からないくらいにボロボロになっていましたから、これも交換する必要がありました。
原因としては、やはり窓枠に溜まったゴミや砂、そしてウェザーストリップが粉々になった状態のたくさんの切れ端がサッシの下枠を中心に残っていたことではないかと思います。
こうしたものが溜ってしまうと、ウィンドウヒンジやオペレーターに干渉して窓が開けられなくなったり、閉まらなくなったりしますから、そこから雨水が入り込んでウィンドウヒンジなどの金物類を腐食さえてしまいますし、閉じない窓をロック金物で無理に鍵を掛けようとして、ロックに大きな負担が掛かり破損してしまったのだろうと考えられます。
ケースメントサッシは、通常室内側に網戸を装着しますから、それを外してサッシの掃除やメンテナンスを行うのが面倒と考える人は多いと思います。
ですから、建具(障子)と窓枠との間の隙間にゴミや汚れが溜ってしまい、それを長年放置することで、窓の開閉が重くなる、又は開閉出来なくなるというケースが後を絶ちません。
今回も部品類を交換する前に、重い建具を窓から外して、オペレーターのギアを露出させる為に窓の木製下枠も一旦撤去するという方法で、徹底的にゴミを取り除きました。
その上でオペレーターのギアやウィンドウヒンジに潤滑剤を塗布した上で、ひどくなった部品類を全て交換し、ガラスの外部も防水処理を施しました。
今まで鍵も掛からず窓も殆ど開けられなかったケースメントサッシでしたが、見事にスムースに開閉するようになりましたし、鍵を掛けると窓が密閉される状況になりました。
勿論、直そうと思えば他にも細かな点が気になりますが、費用をある程度抑えながら抜本的な問題を今回全て解決出来たのではないかと思います。
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