静岡県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、輸入サッシのバランサー交換を行ってきました。
輸入窓は、ピーチツリー(PeachTree)製のアルミと木の複合サッシ。
建具自体はアルミで出来ているのですが、室内側に木製のカバーが装着されている為、部屋からの見た目としては木製サッシに見える美しいデザインです。
30年以上前に新築してから、何らメンテナンスらしいことをしてこなかったというおうちですから、全てのダブルハングは開けられない状態になっています。
今回、その問題を解消する為、それぞれのサッシの大きさに合ったバランサーを調達して、交換するという作業を行いました。
ダブルハングの数は、11ヶ所。取付けネジが錆びたり、部品が固着したりしていますから、分解して古いバランサーに到達するだけでも相当な時間が掛かってしまいます。
また、古いバランサーと新品のバランサーとでは若干デザインが異なっている為、既存の取付けビスをそのまま使うことが出来ず、運よく手元にあった手持ちのビスを流用してバランサーを固定するなどといったイレギュラーな作業もいくつか発生しました。
当然開けられなかった窓ですから、窓周辺の砂やゴミ、汚れも非常に多くそれらを丁寧に掃除しながらきれいにしていく時間もそれなりに掛かります。それから、屋外側のガラスには防水処理も実施しましたから、それにも余分な手間が掛かってしまいます。
予定していた時間では半分程度しか作業が出来ませんでしたが、それでも軽ろやかに窓を開けられるようになりましたから、お客様は何十年かぶりに窓を開けて外気を入れられるようになったと喜んで頂きました。
修理やメンテナンスの仕事は、常に標準通りの施工は出来ませんから、常にイレギュラーな問題に対して如何に対処出来るかが、専門家の専門家たる所以です。
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