取替だけでは終わらない

取替だけでは終わらない

三重県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシの金物やドア金物の交換・メンテナンスを行ってきました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのキャラドン(Caradon)ですが、今日は玄関ドアの修理・メンテナンスについて書かせて頂きます。

写真は、玄関ドアのハンドルセットを交換した様子です。元々クイックセット(Kwikset)のチェルシーという製品が20年以上前に付けられていましたので、それと全く同じものに交換しました。(アメリカ資材の製品寿命は、そのくらい長いものが多いです)

但し、今回のものはライフタイム仕上げと呼ばれるメッキが施してあり、それだと10年以上経っても錆びることがなく、ピカピカの状態を維持します。

ですから、メカニカルなトラブル以外見ためとしてはほぼトラブルフリーになるのですが、どうしても雨水の水垢が付着しますから、雑巾などで拭いてきれいにすることを忘れてはいけません。

こうしたドア金物の交換について、30分もあれば簡単に出来るとお考えの方がいらっしゃると思いますが、実はそんな単純な交換作業だけで終わることは殆どありません。

このおうちは、ドア枠とドアとの隙間が1cmくらいあった為、ドアラッチが受け側のストライクの穴に全く届かない状況で、常にドアが開いたまま。(ですから、補助錠を別途取付けて、それだけで鍵を掛けて凌いでいました)

ですから、それを是正する為には反対側のドアヒンジを戸先側に少し送ってやらなければなりません。何十キロもある重い玄関ドアを吊っているドアヒンジを何ミリもずらすということは、専用の道具や材料・結構な経験がないと行えません。

また、その際、長年の使用で徐々に下がったドアの位置を元の高さまで上げてやることも必要です。そうすると、ドアラッチやデッドボルトバーのストライクの穴の位置も調整しないといけませんから、ハンドル交換だけで済む話ではありません。

おうちによっては、更に補助錠などの付属品等が付いていたりしますから、一つの事柄を直すだけでそれに係わる様々な箇所の調整・メンテナンスを行うこととなりますので、半日くらいは掛かりっきりなんです。

それでも、全てがキッチリとなった玄関ドアは、開閉もスムースで気持ちがいいものです。

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