木部用防水塗料のパラペイント ティンバーケアを塗って、会社の脇に転がしてあったヒノキの端材をほんの気なしに裏返した処、シロアリたちが一杯這っておりました。
黒い木の皮のようにクシャクシャになっている部分は、食べられなかったティンバーケアの薄い塗膜です。
やっぱりティンバーケアは美味しくないので、丸めて端に追いやった感じです。
(因みに、ティンバーケアは木部用防水塗料ですから、耐紫外線・木部保護という機能があっても、人体にも有害な防腐・防虫という機能はありません)
塗料の膜を剥ぎ取った木の部分は非常にきれいな状態ですが、木の中の方は穴だらけです。シロアリ自体は湿気った暗い場所を好む為、木の表面には然程興味がないのかも知れませんが、裏を向けてあったのでシロアリがたくさん出てきていたんでしょうね。
よくヒノキやヒバといった木をシロアリは食べないなんて話がありますが、これを見るとそんなことはないということがお分かりでしょう。
ただ、この切れ端が常に乾燥していて、太陽光が差して風が通るような場所にあったとしたら、多分シロアリは来なかったとも思います。(この切れ端は、日陰になる駐車スペースの脇に雨ざらしで置いてありました)
恐らくこのシロアリは、大きさが2~3mm程度ですからヤマトシロアリではないかと思いますが、こうやって蟻道以外の場所で光に曝されてしまうとパニックになってしまいます。
観察の為何もしませんが、雨の当たらない屋根の下に置いて太陽に当てておけば、何れコロニーは衰退してシロアリもいなくなると思います。本来のシロアリは、自分たちにとって条件がいい環境でないと生きていけないというくらいの弱い生き物なんです。
これから冬の為にしっかり食べて、温度が一定な材木の中で楽しく暮らそうと考えていた処に、変な人間が邪魔をしてシロアリもビックリしたでしょうね。
シロアリは庭などの建物以外の場所にいても何ら心配する必要はないですが、おうちが湿気っていたり、床下が土だったり、床下のコンクリートに隙間があったり、家の基礎の周囲にコンテナや薪等を置いて陰となる場所を作っていたりすると、おうちへ侵入を試みますから注意して下さい。
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