通常と違うドライブイン・ラッチ

通常と違うドライブイン・ラッチ

クイックセット(Kwikset)のドアノブ(ドアレバー)に取り付けるドアラッチは、2種類のものが存在します。

一般的なのは、鍵爪の部分にフェースプレートと呼ばれる金属板が装着されたもので、フェースプレートをビスで固定することでドアに取り付けることが可能です。

写真は、クラシックな輸入ドアに取り付けるドライブイン・ラッチと呼ばれるものですが、フェースプレートが装着されている場所にシルバーの丸い部品が付けられています。

(改良型の新しいものは古いものと形状が異なりますが、互換性がありますから、そのまま交換することが出来ます)

ドライブイン・ラッチは、わざわざビスで固定する必要はなく、ドアに明けられた穴にそのまま差し込めば、丸い頭の部分が穴に引っ掛かってドアに固定されるという便利なラッチです。

90年代前半の輸入住宅では、このドライブイン・ラッチが多く使われていましたが、最近ではフェースプレート付きが殆どであまり見掛けなくなりました。ですから、こうしたドライブイン・ラッチは、国内では貴重なものになっています。

そんなドライブイン・ラッチですが、これにも2種類のものが存在します。キーを使って鍵の開け閉めをするドアノブ(ドアレバー)用のものと、それ以外のものですが、キーを使うのは勝手口のドアか玄関ドアの一部でしかないですから、キー付きのドアノブ用は稀かも知れません。

(因みに、室内ドア用のものは、全てキーを使わないタイプ用のラッチです)

キーを使って鍵の開け閉めをするドアノブ用のものには、鍵爪の上にコブのような突起が付いています。

このコブも鍵爪同様出たり引っ込んだりしますが、この部分が少しでも受け金物(ストライク)に当たって引っ込んだ状態になると、鍵爪の方が動かなくなるという仕組みになっています。

ですから、ドアを閉めて鍵を掛けると、コブが少し引っ込んだ状態になりますから、ドライバーなどでドアの隙間から鍵爪を何とか引っ込ませてドアを開けようとしても、前述のコブの仕組みで鍵爪を引っ込ませることが出来ない為、外からでは鍵が開けられないということになります。

なかなか面白い防犯対策ですので、外部ドアにキー付きのドアノブをお使いのお客様は是非こちらのドアラッチをお使い下さい。それにしても、マニアックなお話ですね(笑)

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