こればかりは、お手上げです

こればかりは、お手上げです

先日愛知県のお客様のおうちに伺って、アルミクラッドサッシの腐った木製建具を交換しに伺いました。

輸入窓はサミット(Summit)製のダブルハングですが、ガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目などから雨が浸入し、建具の木枠を腐らせてしまいました。

そこで、今は亡きサミットのものではなく、旧ハード(Hurd)のシエラパシフィック(Sierra Pacific)の建具を古い窓枠の大きさに合う形で製作してもらいました。

つまり、外壁に固定されているサッシ枠はそのまま残した状態で、そこに他社の建具を入れ替えるという離れ業を実施するという手法です。

ですから、オーダー前の採寸を少しでも間違えると、建具がうまく装着出来ないなんてことにもなりますから、緻密な作業が必要です。で、写真は、窓の両サイドのジャムライナーを取り替えて、上窓建具をそこに挿入した様子ですが、非常に納まりよく出来上がっていますよね。

でも、よく見るとほんの僅かですが、ペアガラスの屋外側のガラスにヘアークラックが入っているではありませんか。取付け作業前に、木部の防水塗装やガラスの周囲の防水処理を社内で行っているのですが、その時は何も気付きませんでした。

割れは、何かが当たったというものではなく、木枠で隠れた部分から伸びてきているように見えますから、ガラスの縁に傷のようなものがあって、何かの拍子にピッと割れが入ったか、熱割れという自然現象で起きた可能性も考えられます。

ただ、こうした不具合は私たちが何かをぶつけたり取り扱いを乱雑にしたりした訳ではありませんので、こればっかりは事前に避けることが全く出来ないものなので仕方ありませんね。

何れにしても、メーカーには交換用のペアガラスか建具を送ってもらえるようにお願いしましたので、その間のご不便はご容赦頂きたいと思います。でも、何年かして割れたりしたら保証は利きませんが、取付け作業時に発見したことは不幸中の幸いかも知れません。

<関連記事>: ダブルハングの交換用建具(障子) (2024年8月27日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。