張り物のドアなので仕方ないですね

張り物のドアなので仕方ないですね

岐阜県のお客様から輸入住宅のドアについて、いろいろと修理のご相談を頂きました。

今回ご紹介するのは、収納用のドアとして使われるバイフォールドドアと呼ばれる折れ戸です。

バイフォールドドアは、ピボットと呼ばれるいくつもの支点部品によって支えられ開閉するという構造の折れ戸になります。簡単な構造ですが、隙間の取り方を考えたり、水平・垂直を調整したりするのは結構経験が必要となります。

そういった調整を私もよく行いますが、開口寸法が標準的なものと違っていたり、周囲のドア枠自体が歪んでいたりするケースも多く、まともな施工が出来ないこともしばしばです。

こういうことは、新築時の施工精度に起因している問題だったりするので、調整メンテナンスでは完璧に施工することは難しかったりします。

そういう場合は、ある程度妥協をしながら、最もバランスがいい処を見付けて、そこで固定するという方法を取ります。

恐らく今回も同じようなことをやらなければならないと思いますが、その前にドアの下の取付けてあるボトム・ピボットを直さなければなりません。

部品自体も破損があるとのことですが、ご覧のようにドアに空いた穴が大きくなって、ピボットがドアの中にめり込んでいます。

こちらのドアは、ハローコア・ドアと呼ばれるフラッシュ・ドアで、表面に化粧の板を張り付けて中が中空になったものになっています。

また、細かな木くずを圧縮して固めたMDFと呼ばれる素材の為、湿気などで膨れて素材がボロボロになってきます。

そういう点で、何かを固定して取り付けるということが難しくなるという欠点がありますが、その分価格が安いということで多くの輸入住宅に使われています。

輸入の折れ戸の調整・修理は、知識と経験がものを言う仕事ですから、開け閉めがしづらくなってきたら、早めに専門家に相談して直してもらうようにしたいものです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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