下から出てきたものは、戻せません

下から出てきたものは、戻せません

愛知県のお客様から、輸入サッシのバランサーが下から落ちてきたので、直して欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、樹脂サッシのインシュレート(Insulate)製シングルハング。

写真のように、下窓の建具(障子)を上に上げると、下から棒状のバランサーが落ちてきているのが分かります。

また、バランサーの吊りヒモも窓枠から外れて、ぶら下がった状態になっています。こういう場合は、バランサーに内蔵されているバネが錆びて、伸び縮みをしなくなった為に建具から脱落してきたことが考えられます。

バランサーは経年劣化する消耗品ですから、15~20年くらいで交換すべきものなんですが、それ以上に長く使い続けているんだろうと思います。

バランサーの不具合は、窓1ヶ所だけというふうに思っていらっしゃる人も多いですが、シングルハングがいくつもあれば、それらも既に寿命を迎えていますので、一緒に交換した方が安心です。

アメリカからの送料が結構な金額になりますし、交換する出張費も掛かりますから、壊れる毎にいちいち調達して交換していたのでは、費用もバカになりません。

先日、お金を出来るだけ掛けたくないというお客様が、新しいバランサーを建具の下から押し込んでやれば元に戻せると思い込んで、交換は自分でやるとお話されていた方がいらっしゃいましたが、それは窓の構造を理解していないと思います。

交換したことがないという人は、まずは私共のような専門家に交換作業をやってもらって、その仕事を勉強してから次は自分でやってみるというふうにした方が正しい手順や構造も学べていいかと思います。

やれもしないことを無理してやると、失敗して更に費用が膨らみます。何でもそうですが、急がば回れですよ。

<関連記事>: 午前中は、バランサーの交換 (2024年10月21日)

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