性能は上なのに輸入サッシが使えない

性能は上なのに輸入サッシが使えない

9月15日(日)のTHE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)という出版会社のNET記事が目に留まりました。

<NET記事>: 「日本で最高評価の「断熱窓」は海外では「違法レベルの低性能」という驚愕の事実」 (2024年9月15日)

現在、北米の輸入サッシの殆どは、日本国内で断熱性能の認定や防火地域への施工についても認定を受けていないことから、日本で使うことが出来なくなっています。

これは、日本で輸入サッシの販売が減少している現状で、それなりの費用を掛けて認証を受けるメリットがないという理由から、性能は高くても認定自体を取ろうという気持ちがメーカーにはない為です。

勿論、防火認定は日本以外の国では規定が存在しないという状況ですから、そんな特殊な認定を取ること自体バカげていると考えていると思います。

窓の断熱性能を上げる為に、世界では熱が伝わりづらい樹脂製のサッシが広く使われていますが、火に弱いということで日本では29%程度しか樹脂サッシが施工されていないのです。(防火地域が殆どの都市部では、更に使用率は低くなります)

日本の建築基準法は、輸入サッシについては排除する方向でしか考えられていないばかりか、今回基準法改正で断熱性能を義務化すると言いながら本気で海外のいいものを取り入れて国内市場の活性化に繋げようとも考えていないのです。

(ドイツでは全てのサッシについて熱貫流率(U値)が1.3 W/m2・K以下でなければならないのに、日本の都市部(名古屋:6地域)はU値が4.65 W/m2・K以下でOKという低水準なんです)

よく輸入サッシはメンテナンスが面倒だから、国産のサッシに取り替えようというお客様がいらっしゃいますが、敢えて性能の低いものに交換するなんてことはナンセンスでしかありません。

私たちのような輸入サッシの専門家に相談すれば、然程面倒なこともなく修理やメンテナンスも可能です。そういった専門家を活用して、既存の輸入住宅を長く維持していったり、今後高性能な輸入住宅を新築したりするお客様が増えることを強く願わざるを得ません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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