元々、ハの字だったと思います

元々、ハの字だったと思います

静岡県のお客様のおうちにあった掃出しサッシのレールです。

ミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドアの下枠に付いていたものが左で、右は長さを合わせる為にカットした新しいドアレールの切れ端です。

樹脂製の下枠には幅が狭い溝が切ってあって、そこに古いレールが差し込んであったのですが、右のレールのように「ハの字」(言い方を変えると、Aの形)になっていないと溝の中でレールが立つことが出来ません。

レールが立っていないと、重いドアの下に付いている戸車がレールの上を走ることが出来ないので、スムースにドアが動かない状況が生まれます。

恐らく長年ドアを開け閉めしている間にあまりのドアの重さに耐えかねて、立っていたレールが写真のように横に倒れてしまったのだろうと思います。

すぐにドアを外してレールを再度立ててあげれば、元の状態に戻ったかも知れませんが、横倒しのまま使い続けた結果ハの字だった形状が完全に潰れてしまった感じです。

私も最初レールが横倒しになっていることに気付きましたので、レールを立てようと試みたのですが、レールが潰れてしまった為に溝の幅の方がレールの幅より広く、溝からレールが外れて倒れる状況では交換する以外に直す方法はありませんでした。

全く同じ形状・大きさのレールは存在しませんでしたが、互換性がありそうな強度の高いステンレス製のレールを見付け装着した処、うまくドアが左右に動くようになりました。

強化ガラスのペアガラスが入ったドアは、恐らく60kg以上あると思います。これを支えきれずに歪んだり潰れてしまったりした掃出しサッシのドアレールは、国内の輸入住宅にはたくさんあるような気がします。

サッシの動きが長年重いと感じていらっしゃる方は、ドアの戸車と共にレールの交換をしてみては如何でしょうか?

<関連記事>: 戸車交換だけでは直りません (2024年7月3日)

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