昨日、岐阜県の輸入住宅にお住まいのお客様のところで、掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の引取り作業を実施しました。
今年一番の暑さが続くこの時期に、外仕事は少々無謀な面もありますが、熱中症に気を付けながらこまめな水分補給を心掛けて作業を進めました。
輸入サッシは、木製アルミクラッドのマーヴィン(Marvin)製。
普通であれば、ドアの下枠が腐ったという場合、マーヴィンであればドアごと交換するということになるはずですが、マーヴィンが日本から撤退した現在、新品のドアの供給はありませんから、木枠を補修して元通りにする以外に直す方法はありません。
今回ドアの木枠が腐ったのは、ハメ殺しのFIXドア。泥棒が来ても外されないように、サッシ枠にガッチリ固定されていますから、外すのも簡単ではありません。
また炎天下での作業ですから、体もテキパキとは動かず通常の1.5倍の時間を要してしまうというのが実情でした。
写真は、サッシから可動側のドアを外して外壁に立て掛けた様子です。輸入の掃出しサッシは、ハメ殺し側のドアだけを外すということは出来ません。
最初は可動側のドアや網戸を外し、その上でハメ殺しドアを外す工程へと移っていきます。ハメ殺しドアは各所に隠されたビスで固定されていますから、それらを全て外さないことにはドアの固定を解除することは出来ません。
場合によっては、コーキングや接着剤で固定されている場合もあり、どこをどうやって固定しているかを作業をしながら探っていくということになります。
そうしながらハメ殺しドアをサッシから外したら、今度はその開口部を防犯・防雨・防風対策の為に塞いでいく養生作業を行わなければ、修理の為にドアを持ち帰るということが出来ません。
そこまでやってドアの撤去作業は終了となる訳ですが、その後の片付け作業も38度を超える暑さの中行う訳ですから、ほんと死にそうでした。
木材を加工して新しい木枠を作り、ドアにそれをきれいに取付けてからガラスの防水処理や木部の防水塗装を行うのに1ヶ月程度は掛かるでしょうから、お盆休みの期間を入れて取付けは9月中旬くらいを予定しています。
<関連記事>: ハメ殺しドアの挿入は至難の業 (2024年10月3日)
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