タブが下がった輸入掃出しサッシ用戸車

タブが下がった輸入掃出しサッシ用戸車

富山県のお客様から輸入のスライディングパティオドアの戸車が腐食したので、新しいものを調達したいというご相談を頂きました。

輸入サッシは、樹脂(PVC)で出来たサミット(Summit)製。

雨当たりが激しい場所に施工された窓のようで、雨が降るといつもドア下が濡れてしまうといった状況だったそうです。

寸法や形状が分かるようにということで、私共にお送り頂いた写真がこちらですが、スチール製の戸車の下半分が随分錆びているのが分かります。

これの他にもう1つ戸車が付いていたそうですが、そちらの方は車輪も酷く錆びて半分朽ちてしまった状態だということでした。

輸入の掃出しサッシによく使われている戸車に形が似ていますが、戸車本体の両サイドに付いているビス止め用のタブと呼ばれる耳のような部分が、本体の底よりも一段低く設定されています。

普通の戸車は、このタブが本体底面と同じ高さで付けられていますから、ちょっと特殊な形状をしています。

また、この戸車の上にもスペーサーと呼ばれる黒い部品が付いていますが、この部分は一般では入手が困難になっています。ですから、スペーサーが付いていない新しい戸車を入手したら、古い戸車からこれを外して新しいものに付け替えることが必要です。

さて、両サイドのタブが下がった位置にある戸車は、現在ステンレス製のものだけが流通していて、スチール製のものは入手が出来なくなっています。

また、ステンレス製のものは、タブに明けられたビスを取付ける為の穴の位置が、既存のものと若干違っているようです。

お客様は、取付け穴の位置よりも、タブが下がった形状や耐久性のあるステンレス製であることを重視して、ステンレスの戸車を調達したいというご希望でした。

穴の位置の変更については、お客様側で何とか工夫をして取り付けてみるということでしたので、ご希望のものを手配する予定です。

それにしても、既存の戸車がこれほどまでに錆びているということは、もしかしたらサッシの下枠レール部分にある排水穴が詰まっている可能性があるかも知れませんから、そういう場合はレールを外して掃除をしてみては如何でしょうか?

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