ねじった棒で吊り上げます

ねじった棒で吊り上げます

岐阜県のお客様から修理のご相談を頂いた、上げ下げ窓(シングルハングサッシ)の両サイドに付いているスパイラルバランサーです。

輸入サッシは、樹脂で出来たCWD(Canadian Windows & Doors)社製。

ご覧のように、螺旋状の棒が出てきている部分に付いていた赤いキャップが、割れて外れています。

恐らくキャップ部分が破損しているだけでなく、ねじれた棒に接続されたバネ部品(バランサー内に内蔵)にも問題が起きている為、棒の部分がバランサーの中に戻っていかなくなっているのだろうと思います。

つまり、建具を持ち上げる役目を果たすべきスパイラルバランサーが、元に戻らなくなってしまい、窓の開閉が出来なくなっているのです。

当然、このバランサーを交換しさえすれば、窓は新築時のようにスムースに開閉するようになりますが、バランサーを装着する為には特殊な専用工具が必要となります。

また、このバランサーの先には、建具とバランサーとを繋げるためのピボットシューと呼ばれるプラスチックのパーツも必要ですが、これを交換する為にはコイルバランサーを交換する際に用いるフレーム・エキスパンダーという道具がないと作業が出来ません。

私たち ホームメイドは、こうした交換作業に対応出来るように、北米から特殊工具類を輸入して持っていますが、国内のサッシ屋さんやリフォーム屋さんが持っていることはありません。

恐らく多くの業者さんにとっては、一生に一度使うかどうかの工具をいちいち高いお金を出して購入するなんてことはしないですからね。

<関連記事>: スパイラル・バランサーの破損 (2024年5月24日)

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