スパイラル・バランサーの破損

スパイラル・バランサーの破損

岐阜県のお客様から、アパートの輸入上げ下げ窓が開けられないということでご相談を頂きました。

輸入サッシは、カナダのCWDウィンドウ製樹脂サッシ。

こちらのシングルハング(下窓だけが開閉する上げ下げ窓)は、少し特殊なスパイラル・バランサーと呼ばれる吊り金物が使われています。

螺旋状に動く金属棒がバランサーに仕込まれていて、それがバネに連動して建具を持ち上げ開閉させるという構造になっています。

つまり、バランサーが経年劣化で破損してしまうと、窓を持ち上げることが出来なくなり、サッシを開閉させることが難しくなります。

バランサーの寿命は15年程度ですから、そのタイミングが来たら建物の全ての窓バランサーを交換しなければならないのですが、殆どのおうちではそれ以上の年数が経っても使い続けているのが現状です。

耐用年数を超えている訳ですから、いつ壊れても不思議ではないのですが、突然そうなると多くの人はパニックになるかも知れません。

国内のリフォーム屋さんやサッシ屋さんは、輸入のバランサーには慣れていないと思いますので、材料の調達や施工に関してもやったことがないということが多いと思われます。

CWDは既にプライジェムという会社に吸収合併されて会社が存在しませんから、カナダのメーカーに部材供給や施工をお願いすることも出来ません。

ですから、私たちのように海外の部材メーカーから直接材料を入手し、交換施工まで行えるという会社は国内でも珍しい存在かも知れません。

<関連記事>: ねじった棒で吊り上げます (2024年6月15日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。