三重県のお客様から、ケースメントサッシのロック金物についてご相談を頂きました。
窓は、コシンズ(Cossins)かウェンコ(Wenco)製の木製アルミクラッドではないかとのこと。
使われている木は、木目が美しいダグラスファー(米松)のようですから、高級感のある輸入サッシだと思います。
今回は、そこに付けられている鍵の不具合なんですが、鍵がちゃんと掛からなくなっているということのようです。
写真のロック金物は、恐らく正常に機能している他の窓のものを撮影したんだと思いますが、ロックの受け金物を引っ掛けてガッチリ引き込む為の内蔵された樹脂パーツが割れてしまったのが原因です。
そういった問題が古い金物で頻発した為か、現在製造されているロック金物は、中の樹脂パーツの形状が若干変わり改良が施されています。
勿論、それに伴って受け金物の形状も変更されていますから、ロック金物本体だけでなく、受け金物も一緒に交換しないとうまく鍵が掛けられません。
ただ、こうしたロック金物の破損の原因は、樹脂パーツの劣化というより建具の歪みや開閉の為の金物が正しく動いていないという問題であることが殆どですから、そういう部分の調整メンテナンスをしてやらないと、いつまで経っても調子がよくないということになりかねません。
壊れたら壊れたものだけ交換すれば直るとは思わないで、他にある壊れた原因を見付けて解決してやることが、根本的な修理と考えて下さい。
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