スプリングは使えるかも・・・

スプリングは使えるかも・・・

こちらは、ハード(Hurd)製アルミクラッド・ダブルハングサッシに装着されているバランサー部材です。

窓の両サイドのジャムと呼ばれるプラスチックの側枠の中に入っているので、あまり見たことがないというお客様も多いかも知れません。

バランサーは重い建具を常に吊っているので、壊れてしまうと窓が開けられなかったり、窓を開けてもストンと落ちてきたりしますから、そうなる前に修理してやる必要があります。

ただ、写真にあるバランサースプリングは、メーカーでの供給はされておらず、部品メーカーでも手に入れることは難しいといった状況です。

そうなるとバランサーは直せないんじゃないかと思われるかも知れませんが、バランサーの不具合の多くはバランサースプリングではなく、そこに装着されている白いバランス・シューの破損であることが殆どです。

幸い私たちはバランス・シューを入手するルートを持っていますから、スプリングはそのままにシューだけを交換して窓を元通りに戻せます。

ただ、こうした部品を交換するには、建具を外して窓を分解してやる必要がありますから、結構大掛かりな仕事になります。そういう点では、私たち ホームメイドに修理をご依頼頂く方が手間も時間も省けるように思います。

あと、バランサー以外に側枠のジャム自体に問題があるケースも、最近見受けられるようになってきました。

樹脂で出来ている為、バランス・シュー用の切れ込み部分が劣化で割れてきて、溝の中からバランス・シューが飛び出してくるという不具合が起きるのです。

こうなると劣化したジャムを交換する以外方法はありませんが、ジャムはスプリング同様製造中止になっていますから、交換不能な状況です。

そうなった場合、どうしようもないかと思うかも知れませんが、ハードを吸収したシエラパシフィック(Sierra Pacific)社が、建具を含めた交換用キットを提供してくれますから、お金の問題は別にして窓を直すことは可能です。

尚、このバランサースプリングは、サミット(Summit)やウェンコ(Wenco)のダブルハングサッシにも使われていますから、バランスシュー(形状はハードと異なる)の交換で直る可能性は高いです。

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