名古屋市のお客様から敷地を囲むフェンスについて、メンテナンスの相談を頂きました。
何度か修理を行っているようですが、木の板を横に張っただけのものである為、どうしても雨が染みて木が腐食を起こしてしまいます。
フェンスには恐らくキシラデコールという防腐剤が塗ってあったと思うのですが、防腐効果はあっても防水性能は全く期待出来ない塗料ですから、施工した業者さんは材料の性質を理解していなかったのだと思います。
半年に一度塗っていれば、まだ寿命は長くなったかも知れませんが、そんな手間を掛けられるお客様は皆無だと思いますので、屋外で雨ざらしの木を使用する場合は、ティンバーケアのような木部用防水塗料を使わない限り、せいぜい10年がやっとではないでしょうか。
腐った板は都度交換をしているようですが、次から次へと腐ってくるので、今回は耐久性のある樹脂製の幕板に全て交換するようにと考えております。
ただ、板の厚みや幅といったものが、既存の木の板とは違ってきますから、どういう納まりが一番いい感じになるかを考えないと、出たとこ勝負のようにやっつけ仕事になりますから、最初の調査が肝心です。
納まりを考えながら材料を選定していくのですが、その分どうしても余分に費用が必要となってきます。ただ、お金だけを考えて修理をしようとすると、耐久性や見た目といったことを犠牲にしなければならなくなり、そういう提案はしたくありません。
それでも昨今の資材や工賃の高騰を考えると、お客様が想定していらした予算では到底施工することは出来ません。
勿論、他の業者さんで施工をされるかも知れませんが、私たちは私たちが最善と考えるやり方や材料で提案することが、施工業者の良心と思いますので、それはそれで仕方がないことですね。
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