昨日、アンダーセン(Andersen)製の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の召し合わせの修理調査を行った旨記事に書かせて頂きましたが、そのおうちでダブルハングの不具合も見付かりました。
アンダーセンのダブルハングと言えば、一般的に吊りヒモが窓の両サイドに付いているナローラインというシリーズのものを思い浮かべますが、こちらのものはサイドジャムの周辺を見てもヒモ(糸)らしいものは見当たりません。
こちらは、ナローラインの後にシリーズ化されたもので、チルトウォッシュと呼ばれるダブルハングサッシになります。
クラシックな吊りヒモは使わず、ジャムの中にバランサーを仕込んだタイプで、他の輸入サッシ・メーカーのものに比較的近い仕組みのものとなっています。
定期的に交換が必要なバランサーですが、ナローラインは交換までの手間が結構掛かり大変なのですが、このチルトウォッシュはマーヴィン(Marvin)やハード(Hurd)のものと然程違いはなく、比較的簡単に交換することが可能です。
ですから、ナローラインの窓枠はそのままにして、サイドジャムや建具(障子)をチルトウォッシュのものに入れ替えるということを希望されるお客様もいるくらいです。
(アンダーセンは、こうしたアップグレード・サービスにも対応してくれていますから、ご希望の方はご相談下さい)
今回の不具合は、ロックを外すとチルトウォッシュの上窓建具が、ズルっと下に下がってくるというものでした。
窓の下枠までストンと落ちる状況だと、落ちた衝撃でガラスが割れるなんて心配がありますが、落下が途中で止まる状況ですから、両サイドのうちの片方のバランサーだけが破損しているものと思われます。
ナローラインでも両方のバランサーの糸が切れて、窓が全く開けられないというケースも多くありますが、不具合を放置しておかない限り、通常はどちらか一方だけに不具合が起きますから、ストンと落ちることの方がマイナーなトラブルだと思います。
何れにしても、このままではよくありませんので、昨日の掃出しサッシの問題と一緒にこのバランサーの修理も行いたいと思っています。勿論、その際は窓の外側のガラスの周囲の防水処理も実施するつもりです。
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