静岡県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の召し合わせから外気が入ってくる気がするということで相談を頂きました。
召し合わせとは、ハメ殺しのドアと可動するドアとが重なり合っている部分のことを指します。
こちらのサッシは、アンダーセン(Andersen)のものなんですが、このサッシを含めて多くの輸入掃出しサッシの場合、ドアが重なる部分にはインターロッキングと呼ばれるものが付いています。
インターロッキングは、ドアとドアとの隙間を埋めると同時に、両方のドアに「コ」の字の召し合わせ部材が付いていて、ドアが閉まる際にそれがお互い噛み合うことで外せなくなるという機能を持っています。
その為、空き巣などがドアを屋外側から外して侵入するなんてことが出来なくなるという仕組みです。
ただ、その噛み合わせがおかしいのか、隙間風のようなものが入る気がするということで、そこにスポンジのようなパッキン材を張り付けて、隙間を埋めるということをお客様が独自にやっていらっしゃいました。
通常、インターロッキングはお互いがガッチリ噛み合う構造ですから、隙間も殆ど出来ないという感じになるはずです。
そこで、可動側のドアを外して、インターロッキングの部材がどのように取付けされているのかを見てみました。何でも新築時の大工さんが、輸入の掃出しサッシのことをよく分からず、このインターロッキングを当初付け忘れていたということでした。
ただ、私たちがドアを外してチェックした限りでは、特に取付け自体には問題がなく、ほぼ隙間もない状況であることを確認しました。
ということで、隙間風はお客様の気のせいではないかということになりましたが、可動側のドアに付いているインターロッキングが中央部分で少し幅が小さいということが判明しました。(しかしながら、大工が部材に後から加工を施したという感じでもありませんでした)
これで隙間が出来るとは考えられませんが、ドアの中央部分だけガッチリ噛み合っていない感じがして、ドアが若干がたつく感じもします。
メーカーに確認して、こうしたインターロッキング形状は正常なものなのか、それとも問題があるのか、チェックすることとなりました。
もしそれが通常のものであるということなら交換をしても仕方ないですが、そうでないなら新たに部材を取り寄せて付け替えることが必要かも知れません。
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