こちらは、カナダ ローウェン(Loewen)社のダブルハングサッシに装着されるバランサーです。
形状的には、同じアルミクラッド木製サッシであるマーヴィン(Marvin)の古いダブルハングのものと同じだと思います。
上下する重い建具を吊っているバランサーですが、その主な材料は吊りヒモと鉄製のバネ。
これらは、経年劣化でヒモが切れたり、バネが錆びて伸び縮みをしなくなったりしますから、15年くらいで定期交換することが求められます。
よくお金が掛かるからと直さないで放置される方もいらっしゃいますが、普段開け閉めしない上窓のバランサーも常に重さが掛かった状態になっていますから、知らないうちに劣化は進んでいるものです。
もしそうした窓のバランサーが突然切れてしまったら、どうなるでしょう?その場合は、上窓が突然落下したり開けた窓が止まらず下に落ちたりしますから、最悪ガラスや木枠が破損するという危険性があります。
また、輸入サッシは、交換部品を含めて突然生産中止ということがありますから、いつ部品が手に入らなくなるかも不安です。
(勿論、輸入サッシの製造期間が何十年というものも少なくないですから、今日明日どうにかなるなんてことにはならないですが、私たちのような人間がいつこの仕事を辞めてしまうかも考えなければいけません)
何れにしても、今後も輸入価格が高くなっていくでしょうから、直せるものは直せるうちにメンテナンスをしておくことに越したことはありません。
<関連記事>: 劣化したローウェンのバランサー (2023年9月23日)
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