こちらは、今月末に長野県のお客様のおうちの窓に装着する新しい建具類です。
新しく装着すると言っても新築の家に施工するのではなく、20年近く前に建てられた輸入住宅の窓が腐ってしまった為に入れ替え用として輸入したものになります。
既存のサッシはマーヴィン(Marvin)製のアルミクラッド木製ダブルハング。ガラスの周囲から雨が建具枠の中に入り込んで、木が腐ってしまいました。
直す方法としては2つあるのですが、1つは腐った木枠を部分的に外してそこに加工した木を入れ込むという方法。
この場合、木を途中で継いだりしますから、少し見た目が問題なのと、腐った建具を一旦会社のある愛知県に持ち帰って修復しますから、その間窓の開口部を何かで塞いで雨や泥棒が入らないように養生をする必要があります。
もう1つは、外壁に固定された窓枠をそのまま利用して、その中に装着された上下の建具を他の窓メーカーのものに入れ替えるという方法です。(その際、建具が上下する為のジャムライナーと呼ばれるサイドレールの部材も一緒に交換します)
こちらは、窓の詳細寸法や納まりをちゃんと確認しないと新しく製作した建具が入らない恐れがあることと、よく見ると窓のデザインが若干ですが違って見えることです。
但し、新しい建具が到着するまでは古い建具を付けたままに出来ますから、別途養生をする必要もありませんし、家の外観も変わりありません。
今回は、後者の他社製建具に入れ替えるという方法を採用しました。製作してもらうのに半年程の時間は掛かりますが、事前調査が1日、建具の交換も1日で完了する為、生活をする上でも楽だと思ったからです。
また、今回既存と同じサイズで製作したシエラパシフィック製の建具は、「コアガード」と呼ばれる特殊な加工を木に施してある為、万一木枠内に雨が入り込んでも全く腐らないという点でもいいと感じたからです。
但し、シエラパシフィックは、現在ダブルハング以外のサッシの交換用建具を製作してくれないので、ケースメントや掃出しサッシなどはこのサービスの対象外です。
でも、メーカー不明のものやメーカーが交換部材を供給中止したダブルハングサッシでも他社の製品を使って直すことが出来ますから、輸入のアルミクラッド木製サッシを使用しているお客様には朗報だと思います。
因みに、新しい建具等は社内でパラペイントのティンバーケアで木部の防水塗装を行って、更に屋外側のガラスにも防水処理を施しています。(メーカーが製造時に実施していることとは別に、追加で行っています)
<関連記事>: 一時的に付けています (2023年5月27日)
<関連記事>: 腐ったダブルハングが復活 (2023年11月1日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。