スチールドアは中から錆びる

スチールドアは中から錆びる

先日、津市のお客様のおうちでサミット(Summit)サッシのメンテナンスをやってきたという記事を書きましたが、お客様から玄関のスチールドアが錆びてくるというご相談を頂きました。

スチールドアのメーカーは不明ですが、きれいに青く塗装された表面にポツポツと小さな丸い錆びが出ているのが分かりました。

錆びというものは、塗装が劣化したり、隙間の奥まで塗料がしっかり入っていなかったりして起こるものですので、今回のトラブルは塗装そのものが悪いというより、塗装の下地から浮いてきているものと考えるべきだと思います。

つまり、ドアの表面に張ってある薄いスチールのパネルが錆びたのは、外からではなくドア内部から錆びてきたということです。

スチールドアは木と硬質ウレタンで出来た断熱下地材の上にスチールの薄板を張って成型されていますが、ドアの上端や下端にはスチール板が張られておらず下地が剥き出しの状態となっているのが普通です。

日本では台風のように横殴りの雨風が吹きますから、ヒサシがあってもドア全体に雨が当たってしまうということはよくあります。

そういう時、雨はドアとドア枠(又は敷居)との隙間に入り込んでドアの上端や下端をも濡らしてしまいます。

もしスチールのパネルと下地材との間に隙間があったりすれば、そこからドアの中に雨が徐々に入り込んで、塗装されていない内側のスチール板を劣化させるということが起こります。

また、ドアにガラスが装着されたりしていれば、長い年月の間にガラスの周囲の防水コーキングが劣化して、そこから水や湿気が入り込むということも考えられます。

今はグラスファイバー製のドアが主流ですが、昔ピーチツリーのようなスチールドアが流行した時に施工されたものであれば、ドア上やガラスの周囲の防水処理を怠ってはいけません。

住宅メーカーの場合、見える部分だけきれいに塗装して、見えない場所は塗装していないということがよくありますから、一度チェックしてみる必要があるかも知れません。

但し、一旦中に水が入ってしまったものは、完全に抜けることはありません。防水処理や塗装は、これ以上の水の浸入を防止して劣化を少しでも遅らせるということしか出来ませんので、その点理解が必要です。

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