名古屋市のお客様のところで、アンダーセン(Andersen)のサッシのメンテナンス調査をしたという記事を何回か前に書かせて頂きました。
そのおうちでは、主にダブルハングのバランサーのヒモが切れているという不具合があったのですが、その他にもサッシの雨漏れによる木枠の腐りが発生していました。
写真がその様子ですが、上窓と下窓とが重なる部分(召し合わせ)をよく見て頂くと分かりますが、外側に位置する上窓の建具の下枠が下にずれて隙間が明いています。
ペアガラスの下端も完全に露出している状態ですから、何れ近いうちに上窓建具の下枠は脱落してしまうかも知れません。
下窓建具は上窓に比べて少し室内側に位置している為、比較的雨には当たりづらい状況ですが、上窓は常に雨風に曝されていますから、ペアガラスの周囲から水が建具内に入り込んでしまいます。
そういうリスクがあっても、丁度建具同士が重なる召し合わせ部分で隠れて見えなくなっていますから、お客様が気付くのが遅れてしまうという不運が重なります。
こうなると、アンダーセンでは建具を交換する以外に修理する方法がありませんから、新築から10年くらい経った時に外壁塗装と一緒に窓の外側の防水作業を行うことが大切です。
勿論、バランサーの定期交換も15年程度で行う必要がありますから、それも時期を見て行うようにしたいものです。
(バランサー交換は室内側からの作業ですので、防水処理のように外部足場を必要とはしません。勿論、バランサー交換と同時であれば、建具を外したついでに室内で防水処理をして元に戻すことも可能です)
<関連記事>: ヒモが切れなくても、こうなったらダメ (2023年6月2日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。