長野市のお客様の輸入住宅にお邪魔して、マーヴィン(Marvin)のダブルハングサッシ(上げ下げ窓)の採寸調査を行いました。
上窓の木部が雨漏れで腐ってきているのですが、下窓と色が違っていることでお分かり頂けるかも知れません。
それは、別の窓に付いていた比較的ましなものを一時的にこちらに付け替えているといった状況だからでした。(以前交換した古い建具を捨てないで保管していたようです)
それでも、もう限界という状況となったので、お客様は上窓建具(障子)の交換を決断されたのです。
ご存知の通り、マーヴィンは今年1月を以って全てのサービスを中止して日本市場から撤退をしてしまいました。ですから、交換用の新しい建具を日本向けに製作してもらうことは、基本出来ません。
そこで、私たちは他社のリプレイスメント・キットというサービスを使い、窓枠は既存のままで上下の建具のみを入れ替えるという施工をする必要があります。
また、建具を両サイドから抑え込んだり、建具を吊ったりするバランサーを内蔵したサイド・ジャムも一緒に交換することで、新しい建具に合ったきれいな納まりを実現出来ます。
その為に既存の建具や両サイドのジャムライナー、そして上枠のサッシュストップ(戸当たり)も外して、交換する部材を装着する部分の細かな寸法を計測しなければなりません。
慣れれば然程のことはありませんが、経験や道具がない人だと壊しそうな感じがして、思うように取り外しが出来ないかも知れません。
そんな状況ですから、わざわざ愛知県から長野市まで長距離移動をしても私たちが伺ってしっかりと調査を行う必要があるのです。
勿論、その際は、その他のサッシの防水処理の対策や開閉が固くなった時の対処の仕方といったこともお客様にレクチャーをさせて頂きます。
新築してから今まで、そういったことを建築業者から聞いたことがなかったお客様が殆どですから、そういう話を聞いておくことは調査費以上の価値があるかも知れませんね。
<関連記事>: マーヴィンのダブルハング用です (2023年10月18日)
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