これもハンドルが空回りする原因です

これもハンドルが空回りする原因です

こちらは、先日清里の現場で外してきたオーニング(建具の下側が開いていく窓)用の開閉金物(オペレーター)です。

これが装着されていた輸入サッシは、カナダのローウェン(Loewen)。

お客様は、窓を閉める際に最後まで閉めることが出来ず、外から窓を押さないと閉じられない状況だったようです。

こういう現象の不具合では、2つ原因が考えられます。1つはクランクハンドルを取り付けるオペレーターの回転軸部分が途中で折れてしまっているケース。もう1つは、写真のようにアームの根元のギアが摩耗して片減りしているケース。

こういう状態になると、摩耗したギアがもう1つのギアの下に潜り込んでしまい、噛み合うことが出来なくなります。

ギア同士が噛み合って正しく回転することでアームが作動する訳ですから、ギアが外れた感じになってしまうと開閉アームも動きません。

どちらのケースでも正常に窓を開閉出来ませんから、オペレーターそのものを交換する以外に直す方法はありません。ただ、こうなってしまった原因を解決しないと、近い将来また同じ問題を起すことになります。

それは、窓枠と建具(障子)との間に砂やゴミが入り込んでしまったのをそのままにしていたことと、開閉金物やロック金物の掃除や潤滑をしていなかったこと。

輸入サッシやドアの金物類は、あまり力を入れなくてもスムースに動かなければ正常とは言えません。もし開け閉めが固いと感じるようになったら、それは何か異常がある証拠。

すぐに操作を止めて掃除やシリコン潤滑剤を使って下さい。それでも固い場合は私共のような専門家に相談して、原因のチェックと修理方法の確認を行いましょう。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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