NETを見ていたら、アメリカ人が施工したドライウォールの下地作業の写真が掲載されていました。
こちらがその風景ですが、日本の住宅メーカーが張っているのとは全然違うのがお分かりでしょうか。
まず、石膏(プラスター)ボードは横張りと言って、長手方向を横向きにして横長になるように張っています。
また、石膏ボードの大きさも、日本の横0.9m x 縦2.4mのものと違い、縦1.2m x 横2.4mの大きなものを使用しています。そうすることで、ボードとボードとのつなぎ目が少なくなる分、割れる確率が減るのです。
また、レンガを積むように石膏ボードを互い違いに張っているのが分かります。こうすることでジョイント部分が揃わなくなり、地震等で何かの力が加わっても隣り合ったボードが割れを防いでくれるという仕組みを作っています。
特に壁への施工では、日本人のように縦方向に長く張ってしまうと、天井から床まで一直線にジョイントラインが入ってしまいますから、建物の重さで縦方向に力が掛かっただけでスパッと割れが入ってしまいます。
そして、北米ではジョイントラインが少しえぐれたテーパーボードと呼ばれるものを使用しますから、そこに紙のジョイントテープと石膏パテをたくさん入れて固めることが出来ますから、つなぎ目が更に割れにくくなるのです。(その分、つなぎ目部分のパテの幅が幅広な感じになっています)
こうすることで、美しいペンキ仕上げをすることが出来るドライウォール下地を作ることが可能となります。(尚、ビニールクロスのインテリアでも、同様の下地施工が必要です)家づくりは、作業効率よりもどうしたら美しいインテリアになるかを優先することが大切なんですね。
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