こちらの戸車は、下田のお客様の輸入住宅の掃出しサッシに取付けられていました。
サッシは、ハード(Hurd)製のスライディング・パティオドア。
アルミクラッドの掃出しサッシは、相当な重量がありますので、それを支え動かすドア下の戸車は頑丈なものが付けられています。
ただ、ガラスからの雨漏れ等で木が腐ってきたりすると、木部に固定されている戸車自体も、木にめり込んだりビスが外れたりしてレールの上を走らなくなります。
時にはその雨漏れによって素材の鉄が錆びて、滑車が動かなくなることもしばしばです。こちらの戸車もそういった状況でしたが、既にドアの木部が腐ってきており、戸車交換を行うだけでは修理が不可能な状態でした。
こちらの戸車は、車輪も鉄で出来ていますが、今はバリエーションが増えてナイロンのローラー部品が装着されているものやステンレスのものも存在します。
ナイロンは強度的に弱そうに思えますが、紫外線に当たらない場所ですから意外に消耗しない素材です。また、ステンレスは一番長持ちする素材ではありますが、回転部分にゴミなどが詰まれば、同様に動きは悪くなります。
私は、オーソドックスでお値打ちな鉄のものでも問題ないと思いますが、レールに優しいナイロン製ローラーのものがベターな感じがします。
何れにしても、ドアや鍵の動きが悪くなったら、早めにドアの建て起こしを調整したり、戸車の調子を確認したりすることが大切だと思います。
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