こちらは、防水塗装作業について昨日記事に書かせて頂いた木製玄関ドアです。
木製ドアは、ステンドグラス入りのシンプソン(Simpson)製。
実は、このドアには従来にはない新しい機能が取り入れられています。それは、ウルトラブロック・テクノロジーと呼ばれていて、雨による木部の腐食・劣化を低減させようという試みです。
写真を見ると分かりますが、ドアの下部のコーナー部分が少し黒くなっているのが分かります。またその部分が縦の木枠とフィンガージョイントというつなぎ目構造になっています。
フィンガージョイントとは、丁度両手の指同士を合わせたような見た目になったものなんですが、こうすることでそれぞれがガッチリ組み合わさった状況になります。
つまり、つなぎ目に隙間が出来ず、そこからの雨の浸入がなくなるということなんですね。ただ、それなら縦の木枠を一番下まで延ばして1本ものにすれば、つなぎ目などなく雨の心配も少ないのではないかと考えますよね。
でも、少し色が黒くなったコーナー部分は、木くずと樹脂とを練り固めて作った素材になっており、水や雨の付着によって腐るということはない状況を作り出しています。
勿論、正面から見た時、そこだけが黒くなっていると変ですから、両面には天然木の化粧板が張ってあり、デザインや雰囲気を損ねない工夫もしてあるのです。勿論、素材が異なるコーナー部分も塗装が出来るようになっていますから、着色することも可能です。
私たちの防水塗装・防水処理に加えて、素材自体も防水を考慮した構造になっているということは、非常に心強い気がします。
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