こちらは、現在外装を塗り直している尾張旭市の輸入住宅です。
防火の為にコンクリートサイディングを下地に張った上に、木製のラップサイディングで仕上げています。
ラップサイディングは、米杉(シダー)で出来たベベルサイディングなんですが、防腐剤のキシラデコールだけで着色しただけだったので、木を防水することが出来ず劣化が進んでしまいました。
幸い建物の南面にあるバルコニーの外壁だけが割れて脱落しただけだったので、そこだけを張り替えることとしました。
ただ、当時と同じものは手に入れることが出来ませんでしたので、サイズ的に一番近いものを探して張り直したのが、こちらの写真です。見ため的には全く違和感なく仕上がったのではないかと思います。
固定用の釘も錆びないステンレスのものを使い、つなぎ目の周囲も防水処理を行いました。また、以前の釘が刺さっていたコンクリートサイディングの穴も、変成コーキングで埋めておきましたから、構造体に雨漏れする恐れもありません。
あとは、黒くなった既存のベベルサイディングと新しいものと、うまく色合わせをすることが必要です。
ただ、時代が付いた既存のサイディングの風合いとは全く同じにはなりませんから、そこはご勘弁頂かなければなりません。
でも、こうやって古くなった輸入住宅を小まめにメンテナンスしていけば、50年後でも美しい状態を維持して頂けるはずです。
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