蓼科のお客様の別荘に伺って、ノルディスカヒュースが施工したスウェーデン製木製サッシ(2重サッシ)のメンテナンスをしてきました。
室内側だけでなく、屋外側も全て木製で出来ていますから、木が腐らないように塗装をする必要があるのですが、ガラスの周囲も防水処理が必要です。
ガラスの周囲には、専用のガラスパテが打ってあるのですが、30年近く経ってくるとパテが硬化して割れてきたり、ガラスとパテとの接点に隙間が出来たりして、木枠の中に雨が浸入してきます。
そうなると、室内へ雨漏れするだけでなく、窓の木が黒ずんだり腐ってきたりしますから、悪くなったパテを取り除いて新しい防水パテを打たなければなりません。
ただ、古いパテはガラスに密着している為、そう簡単にはガラスや木枠から剥がすことが出来ません。剥がす為には専用の道具を使いますが、ガラスが割れる恐れがある為、これを使うにも時間と労力、細やかな神経が必要です。
写真の格子入りの窓であれば、2重窓のパテの除去と打ち直しで1日に2ヶ所の窓をやるのが精一杯。20ヶ所以上ある家の窓全部の施工には、相当な体力が必要です。
何せガラスパテなどといった材料を使ってサッシを防水するなんて、日本では考えられないですし、そうした技術を持った職人もいないのが現実です。
スウェーデン製のパテや道具を駆使して、今回ようやく全ての窓のメンテナンスを終えることが出来ました。でも、1枚だけガラスパテを除去する際に、ガラスに僅かなクラックが入ってしまいましたので、後日交換に行かなければなりません。
でも、こうやってきれいになった木製サッシを見ると、苦労した甲斐があるというものです。
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