輸入玄関ドアのメンテナンス

輸入玄関ドアのメンテナンス

恐らくカナダのトリムライト(Trimlite)製ではないかと思われる古いスチールドアのメンテナンスを行いました。

真っ赤に塗装された玄関ドアは、白いドア枠にもよく映えて輸入住宅らしい感じがよく出ています。

ただ、ドアヒンジの金属が擦れて重いドアが下へ下がってきていて、それが原因でドアハンドルのラッチの掛かりが悪くなったり、鍵の開閉も固くなっていて、ドアや金物へのストレスが大きくなってきていました。

この状態を放置すると、そのうちロックはハンドルセットが突然壊れるなんてことにもなりかねませんから、今のうちに元の状態に戻るようにメンテナンスを行うことになりました。

ドアに装着されていたハンドルセットは、ワイザー(Weiser)製の古いもので、同じデザインのものは製造されていませんでした。そこで、形状的に一番近いクイックセット(Kwikset)社のチェルシーというシリーズのハンドル及びデッドロックを取り付けました。

ただ、どうしてもドアの塗装をしていない部分が露出してしまったり、取付け穴の位置がずれてしまったりしますから、塗り直しや穴のパテ埋めといった補修作業は必要になります。

根本原因のドアの下がりについては、ヒンジを摩耗防止用のベアリング付き高耐久ヒンジに交換した上で、ドアの高さや左右の隙間調整を行い、ドアラッチやデッドロックバーが差込み穴に正確に入るようになりました。

そして、ドアの周囲にあった隙間についても、ドア枠のウェザーストリップを新しいものに交換して、許容範囲まで隙間風が入らないように出来ました。

ただ、スチールドア自体の歪みや反りといったものは、修正することが不可能ですから、どの位置が一番バランスの取れた感じになるか、ドアの建て起こしをみることが最も時間が掛かる仕事でした。

これは、技術や道具が仕事の重要な要素を占める訳ですが、それより施工者のセンスや忍耐強く工夫する姿勢も必要です。

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