埼玉のお客様からハード(Hurd)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のロックレバーが外れてしまったというご相談を頂きました。
こちらのハンドルロックは、既に生産がされていないタイプのもので、同じハンドルは手に入りません。(ドアそのものは、調達可能です)
ロックレバーの根元に付いている樹脂パーツが劣化して割れてしまったようですが、専用部品ですからこの部分だけを調達することも難しいかも知れません。
取り敢えず、アメリカにあるメーカーに問い合わせをしてみるつもりですが、やはりハンドル全体の交換になるような気がします。ただ、代替のハンドルは、形状も全く違うものだった気がしますので、無塗装の木部が露出してしまうことがあると思います。
まあ、その程度で納まってくれればまだいいようにも思いますが、取付け穴の明け直しといった加工が必要になると、お客様自身での交換はハードルが高いでしょうね。
デザインもいいですし、価格もそれなりに高いハンドルですから、よく壊れる部品だけは出来ればメーカーに在庫で持っていてもらいたいものです。
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<メーカーからの回答後の私共の考え>
メーカーに確認しましたが、やはりこのハンドルに関する部品は既にないとのことでした。
接着剤で留めるという方法もありますが、樹脂は種類も多くプラスチック系の接着剤であればどれでも留められるというものではありませんので、いくつかテストしながら接着するものを選ぶ必要があります。(私共では部品の樹脂の種類までは分かりませんので、・・・)
ただ、乾燥後に固くなる接着剤は、振動や衝撃に弱くまた割れる可能性がありますので、その点は理解しておくことが大切です。
ハンドルを別のものに交換する方法もありますが、穴の位置が違う為、私共でも木部に穴明け加工することは注意が必要で躊躇してしまうくらいですから、素人の皆さんが作業するのはまず無理だと思います。
ドアを取り換えるということも考えられますが、ロックレバーだけの問題でドアを交換するのはちょっと費用が掛かり過ぎると思いますので、それは将来考えてもいいかも知れません。(但し、メーカーが適合するドアを製作してくれなくなるという恐れもありますから、そうお考えなら決断は少し早めがいいでしょう)
一番簡易で安く防犯を考える方法は、ドアを閉めた状態で下枠レールに長い棒状のものを入れて、つっかえ棒にすることです。それでドアを開けられなくすれば、鍵を掛けたのと同じ効果がありますので、ロックレバーが使えなくなった時はお試し下さい。
(見栄えが気になる方は、アメリカで売られている防犯製品をご紹介しますのでご相談下さい)
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<関連記事>: ハードの掃出しサッシ用ハンドル (2020年5月16日)
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