鋳物が割れるくらい引っ張った?

鋳物が割れるくらい引っ張った?

北九州のお客様から、サミット(Summit)社製スライディング・パティオドアのハンドルが破損したので部材を調達したいというご相談を頂きました。

ご覧のようにハンドル上部の付け根にクラックが入っており、これ以上破損が進むとハンドルとしての機能が失われてしまいます。

こうした割れの原因は、掃出しサッシの鍵が掛けづらかったり、逆に鍵が掛かったまま引っ掛かったりした際に、思いっ切りドアを閉めようとしたり、開こうとしたりした為だと思われます。

人はこういう場合、ハンドルの素材自体の強度が足りなかったと思うかも知れませんが、普通に扱っていれば固い鋳物が壊れることはありません。何度も無理な力が加わって、そのうちその衝撃によって金属疲労を起こしたと考えるのが妥当です。

では、どうしてそんなに力を入れてサッシを開閉しなければならなかったのか?それは、ロックを掛ける為のロックラッチやストライク(受け金物)の位置が正常な場所からずれてしまったのが原因です。

それは、長年の使用で金物の位置が変わってしまったり、ドアの建て起こし(水平垂直・高さ)の位置が変わってしまったりした為に他なりません。

ですから、いくらハンドルを新しいものに交換しても、そうした変化が元に戻ることはありませんから、また無理してドアを開け閉めしてしまうという状態が続きます。

新品への交換という対処療法ではなく、根本原因を解決するという治療でなければ、何ら意味がないということも理解しなければなりません。その為には、輸入住宅のメンテナンスに対して、深く正しい知見を持つ専門ビルダーを見付けてお願いする以外に方法はありません。

勿論、そういったことをビルダーから勉強して、ご自身で出来るようになることが、家づくりの最終到達点だと思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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