京都府のお客様のおうちで、MBF製の上げ下げ窓のバランサー交換を行いました。
横に長い少し大きめのサッシで、開閉する建具の重量も8kg近くありました。
通常付けられているコイルバランサーは、両サイドに1個ずつなんですが、それだけでは建具を持ち上げられないことから、バネを上下に2個連結させたタンデム型のコイルバランサーがそれぞれ装着されています。(3個のものもありますが、まだ日本では見たことがありません)
バランサーを交換する為に使うサッシ・フレームを無理矢理広げるエキスパンダーという工具は、バランサーの高さに合わせて2個使いますが、タンデムとなると工具同士の距離が広くなり、フレームを広げてもその中央部は思った程広がりません。
ですから、通常よりも更にフレームを広げなければならないのですが、あまりやり過ぎるとフレームが割れてしまうリスクもあり、慎重な作業が求められます。
バランサーは、吊り上げる建具の重量と建具の高さによって、強度と内蔵されたバネの長さが変わってきます。今回も無事にコイルバランサーの交換が完了しましたが、現場によって常に状況が違いますから、作業には細かな観察と気遣いが必要です。
そうそう浴室は水分や湿気が多いですから、ステンレス製のバネでも劣化して切れてしまいます。コイルバランサーは、15年くらいで新しいものに交換したいものですね。最後に、ガラスの周囲に水が入らないように防水処理を行って、作業は終了しました。
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