傷や接着剤が付いているので、新品でも大変です

傷や接着剤が付いているので、新品でも大変です

現在、アンダーセン(Andersen)製4枚引きスライディングパティオドア(両サイドFIX、中央引き分けの4枚掃出しサッシ)の交換用ドアを塗装しています。

雨漏れによってガラスの周囲から水が内部に浸入し、外装の化粧単板が剥がれてしまうというトラブルで、ドア4枚の交換を余儀なくされました。

交換用の木部無塗装のドアは、結構写真ではきれいに見えるのですが、製造時に木部に接着剤を付着させたり、木の部分に凹みや欠けなどがあったりして、塗装するのも時間が掛かります。

薄っすら表面に接着剤が付いていると、着色塗料を塗った時にその部分だけ塗料がうまく載ってくれません。ですから、そこだけムラが出来たような塗装になってしまいます。

凹みや欠けが見受けられる部分は、木工パテで修整をしてから塗装をするのですが、自然の木とパテとでは塗料の吸い込みが違いますから、美術絵画的な塗り方をしないときれいには仕上がりません。

勿論、接着剤やパテを処理する為に、紙ヤスリで表面を薄く削るのですが、化粧単板を傷めない程度で仕上げないと下地が出てきてしまいます。

そういう手間を掛けながら、木部の防水塗装を行いますから結構な時間と手間が掛かるのですが、普通はそういうことも気にせず適当に塗ってしまうのでしょうね。

写真はまだ着色塗装の段階ですが、もう一度防水塗装のナチュラル・クリアを塗ったら塗装は完了です。それが完了したら、ドアを裏返して屋外側のガラスの周囲やドアパネルのつなぎ目などを防水処理します。

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