こちらは、四日市にあるノルディスカヒュースの木製輸入サッシのメンテナンスをしている様子です。
木製の二重サッシを外して、建具(障子)を1枚ずつ修理していきます。
スウェーデンの木製サッシは、ガラスを固定・防水する為にガラスパテが使われていますが、10年以上経つとパテが劣化して石のように固くなります。
また、そうなると柔軟性・防水性が失われてしまいますから、パテに割れが入ったり脱落したりしてガラスの周囲から雨漏れするようになってしまいます。
屋外側のサッシ面も木で出来ていますから、パテに隙間が出来たり防水塗装が剥げたりすると、サッシの木枠も劣化して腐ってきますから、定期的なメンテナンスをしなければなりません。
こちらのおうちを建てたノルディスカヒュースという住宅メーカーは、既に倒産していますし、こうした特殊なサッシを修理出来るビルダーもいない状況で私たちが登場することになりました。
今回は、スウェーデンから輸入した専用のガラスパテ材を施工する前に劣化した古いパテを取り除く作業を行いました。
スクレーパーと呼ばれる専用の工具を使ってパテを外していくのですが、石のように固くなったパテを外すのは大変な力と繊細な注意力が必要です。ただ、そうして作業を進めても、薄くて繊細な輸入ガラスが割れてしまうことがあるのです。
写真はガラスにヒビが入った様子ですが、古いパテの下に隠れていたガラスの欠けにスクレーパーが引っ掛かって、ほんの少し力を入れただけで割れてしまいました。
製造段階でそういう欠けがあれば、そのガラスを使わず交換するのが普通ですが、丁度パテで見えなくなってしまう部分でしたから、きっとそのまま使ってしまったのだと思います。
何れにしても、欠点のあるガラスはそのうちトラブルになるので、逆に今回交換しておくことはいいことかも知れません。それにしても、割ってしまうと凹みますねぇ~。
<関連記事>: こりゃ、ひどい (2020年6月24日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。