ここの処、北米の建材メーカーやそれらの商品を輸入販売している国内の資材会社から値上げの案内が続々入ってきております。
例えば、輸入サッシを製造するマーヴィン(Marvin)などは、6月から商品の大幅な値上げを行うとの発表がありました。
以前にも木材価格の高騰という記事に書かせて頂きましたが、アメリカは低金利によって市場にお金が溢れている状態です。そうしたお金が新築・リノベーションの融資に流れて、住宅マーケットがバブルの様相を呈しています。
需要は旺盛なんですが、木やアルミ・ガラスを使って作る輸入サッシの原材料価格が大幅に上がっていますし、コロナによって生産体制は以前のように十分ではありません。
また、海運も石油の値上がりや中国による船便確保の殺到などで、輸送遅延や運賃の値上がりも顕著になってきているのが現状です。
そういった状況の中、住宅需要が減退している日本を相手に商売をするくらいなら、たくさん買ってくれる国内や中国などに高い値段で販売した方が得という考えが広がっています。
大量に買えばその分安くもしてくれますが、少ししか買わない日本人は高い値段を受け入れる以外に購入する術はないというのが実情です。(ニュースでは、買い負けしていると言っていますね)
日本の住宅産業は北米に依存する傾向ではなくなったかも知れませんが、中国が原材料や部材を北米を含めた他の国から購入している以上、中国などのアジア地域から建材を購入している日本の住宅業界は、もっと高い値段で仕入れる以外に方法はなくなっているのです。
コロナがある程度終息し海外の景気が戻ってくれば、インフレが更に進んでくるでしょうから、今回の値上げは単なるプロローグでしかないかも知れません。
輸入住宅の新築やリフォーム、修理・メンテナンスで輸入資材を使いたいという方は、早めに計画を推し進めた方がいいかも知れませんよ。
因みに、今までにご注文・ご契約頂いた分については、納期が6月以降であってもそのままの価格を維持させて頂きますので、ご心配なく。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
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