本日、北海道のお客様からローウェン(Loewen)のダブルハングサッシが落下するというご相談を頂きました。
その様子を撮影した動画と写真を頂きましたが、建具(障子)を持ち上げてもストンと下に落ちてくるといった状況です。
これだと、何も知らない人が何の気なしに窓を上まで開けて手を離してしまうと、勢いよく下まで窓が落ちてきますから、建具や窓枠が破損する危険があり、放置すれば大変なことになりかねません。
こうなった原因は、両サイドにある窓枠のガイドレール内に装着されたバランサーのバネ又は吊り糸が切れてしまったことにあります。バランサーのバネは、吊り糸を経由して建具とつながっていて、バネの力で建具の重量を支えています。
ですから、バランサーなくして建具を開けたままにしておくということは出来ないのです。写真には、建具に連結させるバランサー・ブリックという部品が、ガイドレールの下端に落ちているのが分かります。
これは、吊り糸の先に付いている金属部品で、建具とバランサーとをつなぐ重要な部品です。つまり、この状態ではバランサーと建具とがつながっていないことを表していますので、不具合は吊り糸が切れたか、バネが錆びて断裂したかのどちらかです。
こういう場合は、バランサーを新しいものに交換すれば直りますが、おうちに施工された全てのダブルハングのバランサーが定期交換の時期に来ていると理解すべき状況です。(バランサーの寿命は、15年程度)
悪くなくても寿命が既に来ていますから、これを機会にバランサーの全交換をお勧めします。(時間を置いて次々に切れたら、都度の出張作業費だけでもバカになりませんから・・・)
<関連記事>: ローウェンのバランサー・ブリック (2017年11月3日)
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