浴室窓は樹脂サッシでも手入れが大事

浴室窓は樹脂サッシでも手入れが大事

横浜のお客様からアルサイド(Alside)社の樹脂製シングルハングサッシについて、メンテナンスのご相談を頂きました。

樹脂で出来ていますから、通常フレームや建具が腐ったり劣化したりすることは殆どないのですが、その付属部品となると話は別です。それは、浴室のように湿気や水分が多い場所なら、尚更です。

気を付けなければいけないのは、やはり開閉金物ですね。上げ下げ窓であれば、建具を吊っているバランサー。開き窓であるケースメントサッシであれば、オペレーターやウィンドウヒンジ。

こうしたものは、殆どが鉄で出来ています。勿論、亜鉛メッキなどで対策をしてある処もありますが、バネやギアなどの可動部は、メッキや塗装が剥がれてしまいますから、そこは常に錆びる危険があります。

また、ホコリや汚れ、カビなどが付いていると、そこには水分が付きやすくなりますから、更に錆に気を付けなければなりません。そして、湿気や水分が建具枠からペアガラスの下に入り込むと、それが気密スペーサーの劣化を助長し、ペアガラスの内部結露を発生させます。

写真は、シングルハングの側枠の様子ですが、バランサーを脱着する際に使うテイクアウトクリップは既に使えない状態ですし、恐らくバランサーも劣化が進んでいるように思います。

ペアガラスには曇りはないようですが、このままにしておけば、やがて内部結露の不具合が起こりますから、ガラス内外の防水処理は喫緊の課題です。

浴室の窓は、お風呂を使った後には窓を開けて乾かしたり、ガラスや枠に付いた水気や汚れを拭き取ったり、時には金物類を外してメンテナンスしてやることが長持ちさせるには大切です。

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