こちらは、サミット(Summit)社の輸入シングルハングサッシ。
今は、会社はありませんが、輸入住宅ブームの際はよく使われました。
サミットというメーカーは、写真のような樹脂サッシの他に、アルミクラッドの木製サッシも製造していました。
今回、樹脂サッシのペアガラスに不具合が起きているので、交換を相談したいとのことでした。ガラスには、縦に4本ほどの白い線状になった汚れが見て取れます。
一見外側のガラスに鳩やカラスが糞をしたようにも見えますが、これはペアガラスの内部に付いた汚れです。普通は建具枠の上から垂れるような気もしますが、汚れは枠から少し下へ落ちたところで付着しています。
上枠から出た汚れでしょうから、上枠自体にも付いていておかしくないのですが、何とも不思議な付き方ですね。因みに、この汚れはペアガラスを防水・固定する為の柔らかなシーリング材が太陽の熱や雨水で溶け出したのではないかと思います。
このサッシのガラスの取外しは、屋外側からしか出来ない構造ですから、上窓(アッパーサッシュ)がハメ殺し(FIX)のシングルハングの場合、2階に窓が装着されていると外からの作業は足場がなければ不可能です。
当然新しいペアガラスを調達する際には、ガラスの正確な採寸が必要にもなりますから、採寸時と交換時の2度の足場が必要です。輸入ペアガラスやガラス押えの調達には1ヶ月程度は掛かりますから、外装の塗り替えの際に足場を架ける時点で、こうした一連の作業を行うことが一番合理的と言えます。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。