モダンな水栓でも構造は同じ

モダンな水栓でも構造は同じ

こちらは、最近アメリカでもメジャーになってきたピフィスター(Pfister)社のキッチン用水栓金具。

MoenやDelta、Kohlerといった有名どころと比べて少しお値打ちな感じなのに、デザインや機能はなかなかいいものを持っています。

こちらのキッチン水栓も私共のお客様のおうちに付けさせて頂いたのですが、最近蛇口の吐水口から水やお湯がポタポタと落ちてくるという状況になってきたそうです。

他からの水漏れがないようですので、内蔵されている止水パッキンのカートリッジバルブに不具合が起きているものと思われます。

国産のゴムパッキンとは違い、指1本で軽く閉めるだけで水が流れるのがピタッと止まるのがカートリッジバルブなんですが、道路の工事等の際に混じった小さな砂などが噛んでしまうと、バルブが欠けて漏れるようになります。

また、国産の古い水栓と同じ感覚で、ギュッとレバーを締め過ぎてしまうとバルブが割れて水漏れを起すということもあるようです。

単純にカートリッジバルブだけを交換してやれば、殆どのケースで不具合は解消するので問題はないのですが、環境や使い方次第でその寿命が左右されるところは今も昔も変わりません。こんなにオシャレに進化しても、構造的には全く変わっていないのが住宅設備です。

逆に吐水の切り換えスイッチが付いたり、浄水機能が付いたり、シャワーホースが延びるといった機能が付いたりした現代の水栓は、破損する箇所も増えていると言えますから、注意して使って下さいね。

<関連記事>: 水漏れ、止まりました (2021年2月28日)

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