こちらは、輸入掃出しサッシ用の破損したモーティスロック金物。
交換部品が見付からず、私のブログ記事を見て問い合わせをしてきたというお客様でした。
形状やサイズを確認して、該当するロック金物を見積させて頂いたのですが、数日後に「思っていたより高かった」という理由で購入しないという連絡を頂きました。
お客様の求めに応じて北米から個別に輸入をしていますから、小さな部品であってもアメリカからの送料や通関費・関税、現地手数料や国内配送料などを入れると部品代そのものよりも高くなるのは仕方ありません。
恐らくお客様は、こんな小さなパーツだから、1,000円程度で購入出来るだろうと考えていらしたのかも知れません。
でも、それは大量生産・大量販売の製品に対する価格設定であって、注文で海外から調達するものは状況が違うということを理解する必要があると思います。
それでも、1個10万円もするような高価なものではないのですから、鍵が掛からないという防犯上の不安を考えれば、価格を優先するという判断が適当かどうか・・・?
空き巣の侵入による家族の命や盗難の危険性の方が、より優先度が高いのではないかと私は思います。破損と言っても大したものでなく、ちょっと調子が悪くなる時があるというだけで、緊急性はあまりなかったということを祈るばかりです。
時間を使って部材を確認し、それに対する見積を提示しただけですから大した実害はありませんが、価値観が合うお客様と一緒に仕事をさせて頂きたいと感じた年の瀬です。
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