歪んで組み立てては元も子もありません

歪んで組み立てては元も子もありません

年末までに納めるべく、リッチモンド(Richmond)のボウウィンドウ用ケースメントサッシのガラス交換作業が大詰めを迎えております。

この案件以外にも年末までに施工を完了しなければならない案件が、複数存在していますから、至る処で準備作業が進んでおります。

リッチモンドのサッシのペアガラスを交換する為には、建具の全てをばらさなければなりません。

まずは、全てのビスを外した上で、四方の建具枠を分解します。そうするとガラスが見事に外れますから、次に建具枠をアルミ枠と木製枠とに分離します。

こうやって書くと簡単なように見えますが、実はこれが結構大変なんですよ。それから古い防水テープをそれぞれの枠からきれいに剥がしていくのですが、これを剥がすのがまたまた至難の業。

剥がすだけでほぼ半日の時間が掛かってしまいます。それを終えて建具の木製枠を組み上げた状態がこの写真。単純に四方を合わせるだけでは、長方形にはならず平行四辺形になってしまいますから、4つのコーナーに専用のクランプを当ててそれぞれ直角になるように固定します。

更に対角線を計測して、正しい位置に来ているかを確かめなければせっかくガラスを入れて組上げても建具が窓枠に入らないなんてことになりますから、作業は慎重に行わなければなりません。

手間や技術のいる修理ですが、これが出来る輸入住宅ビルダーは、日本でほぼホームメイドだけかも知れませんね。

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