今回は、アンダーセン(Andersen)社製ダブルハングの下窓(ボトムサッシュ)のみを6枚防水処理します。
こちらは、大垣市の輸入住宅に取り付ける予定の建具ですが、長年の使用でガラスの縁から建具の木枠に雨が侵入して、木が腐ってしまいました。
特に南側や東側の外壁面に取り付けられた窓については、台風の風当たりが強いせいで、余計に雨が入りやすいと思います。
当然、新品の交換用建具もメーカーが製造段階でコーキング等を入れて防水処理をしているのですが、アメリカ人の仕事ですからやっぱりある程度雑であることを考慮する必要があります。
また、建具の木枠については、メーカーからの出荷時点で無塗装状態でやってきますから、こちらでの塗装も念入りに行う必要があります。
普通の住宅メーカーや工務店だと、内装用のニスを着色して木部に塗るという方法が一般的ですが、ニスには防水性能がありませんから、万一の際に何も役割を発揮出来ません。
屋外側のペアガラスの周囲やガラス押えのつなぎ目など雨漏れのリスクがありそうな場所は防水処理し、万一雨が入った時の逃げ道には敢えて防水処理をしないという工夫が必要です。
また、室内側の木部には、木部専用の防水塗料 パラペイントのティンバーケアを使うなどして、雨などから木を保護してあげることも大切です。
こうやって、交換用の建具を施工する前に防水作業を行うと、窓に付けた後では塗りにくい部分にも十分気を遣って施工が出来ますから、現場作業よりも丁寧な仕事が出来ますよね。
それにしても、建具6枚を防水するのって、結構手間が掛かります。だって、全て手作業ですし片面を施工後半日以上は乾かさないと裏面の作業が出来ませんから・・・。
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