ボウウィンドウの建具、修復完了

ボウウィンドウの建具、修復完了

先日、アルミクラッドのサッシを分解して、木枠とアルミ枠とが分かれた状態にしたものを記事でご覧頂きました。

今回、新しいペアガラスを入れ直して、枠を組み上げて元通り復旧させた建具がこちらです。

リッチモンド(Richmond)社のボウウィンドウに5枚入っていたケースメントの建具ですが、ご覧の通り美しく修理することが出来ました。(まだ、修理が必要な建具は残り4枚ありますが・・・)

四方の枠を組み上げる時、ちゃんと対角線をみて組上げないと歪んだ四角になってしまいますから、そういう細かな寸法もチェックしなければなりません。

勿論、一旦確認した寸法が狂わないように、コーナー部分にクランプを当てて角度を決めた上で各部材を装着していきました。

今回、ガラスが曇ったということでペアガラスを交換することとなった訳ですが、アルミクラッドのサッシで分解出来るものは少数です。

ただ、ガラスのみの交換が出来ないものは、建具自体をそのまま交換しなければなりませんから、海外のサッシ・メーカーに依頼して製作してもらう必要があります。

その分、時間も費用も多く掛かりますし、古い建具はゴミになってしまうので、無駄も多いと思います。

ガラス交換する為には、窓枠からの取外し・開口部の雨養生・建具の分解・ガラスの採寸・ペアガラスの調達・建具の組み直し・防水処理・木部防水塗装・窓枠への装着・窓調整といった具合に様々な手順や手間が掛かりますが、ガラス以外は廃棄物が出ないという点ではエコではないでしょうか。

また、同じようなガラスのトラブルが出ないように、組み直ししながら雨対策が出来るという点でも、安心感はあるかも知れません。まあ、施工する私たちとしては、手っ取り早く建具を交換・修理が出来る方が楽ではあるんですけどね。

勿論、メーカーが古い形式の交換用建具を作ってくれないという場合もありますから、そういう時は今回のように手間暇掛けて作業する必要はありますが・・・。でも、こんなに時間を掛けて窓を直す業者は、国内でも殆どいないかも知れません。

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