調査の際にも取り外します

調査の際にも取り外します

先日、スパイラルバランサーが使用された輸入樹脂サッシの記事を書かせて頂きましたが、スパイラルバランサーを建具と連結させる部品であるピボットシューを取り外している様子が、こちら。

窓枠にある狭いレール空間の中で、ピボットシューが上下して建具を動かします。

ご覧のようにピボットシューは、溝の中に入り込んでしまっていますから、人力では取り出すことが出来ません。

でも、取り出さなければ、正確な大きさや形状を把握出来ませんから、修理の時だけでなく現地調査の際にもこれを外に出さなければなりません。そこで私たちは、フレーム・エキスパンダーというレール拡張工具を使ってレールの開口を広げます。

フレームの下端と比べて、工具辺りの開口幅が広がっているのが分かりますね。こんなことをすると、樹脂製のフレームが割れてしまうように思われるかも知れませんが、ゆっくりと広げていきますし、部品が取り出せる幅以上には広げませんから、割れたことは今までありません。

ただ、フレームの溝を広げる作業は、結構な力を要する仕事ですから、手作業でたくさんやることは出来ません。フレームの一部をカットして取り出す方法もありますが、一度カットしたらもう元には戻せませんし、見た目も美しくありません。

この方法であれば、工具のネジを緩めるだけで、フレームが以前の状態に戻ってくれますし、一切傷付かないという点で優れています。スパイラルバランサーやコイルバランサーが装着された輸入樹脂サッシでしたら、これはバランサー交換では必修です。

<関連記事>: 機能していないスパイラルバランサー (2020年9月7日)

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