先日、大阪府吹田市でローウェン(Loewen)のスライディング・パティオドアの戸車部品を交換してきたという記事を書かせて頂きましたが、そこから外してきた古い戸車がこちらです。
ローラー部分を含めて、全て鉄で出来ているのが分かりますね。また、一見しただけでは分かりませんが、ローラーが多少変形していました。
100kg近い大きなドアを支えていたのですから、その堅牢さは推して測るべしですが、金属でも歪むんですね。
掃出しサッシのドアや網戸には、こうしたローラー部品が取付けられているのですが、その多くは高さを調整する機能が付属しています。写真上が最大限ローラーを本体から出した様子で、下がローラーを引っ込めた状態です。
その出し入れの差は、おおよそ10mm。つまり、これだけドアや網戸の高さを上下させることが出来るということです。また、こうした戸車部品は、建具下の2ヶ所に付いていますから、建具の左右で高さを変えることも可能です。
万一ドアや網戸が傾いたりしてきても、こうした調整機能で水平・垂直を保つことが出来るということです。ただ、ドアの重量が相当ある場合、この戸車に掛かる力も相当なものになってきますから、そう簡単に戸車を上げ下げするという訳にはいかないかも知れません。
また、それを無理やりやろうとすると、調整ビスの穴を舐めてしまう恐れがありますから、そうなったら調整が出来なくなります。お客様自身でトライするのはいいことですが、道具や知識がない状態であれば、私たちのような専門家に一度任せてみることも必要ですね。
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