梅雨に入り、ここ名古屋でも長雨でジメジメした状況が続いています。
九州では大雨で相当な被害が出ているようですが、たまたま場所が九州だっただけで、東海地方には大雨は降らないなんて過信は禁物です。
台風や竜巻による強い風雨、線状降水帯は、どこに発生するか分かりませんし、想定外なんて言葉は地球温暖化には通用しません。
コロナ対策にも膨大な国費が使われていますが、今後頻繁に起こる自然災害に財政が追い付いていくとは到底思えないと考えるのは、私だけでしょうか。
火力発電所の輸出なんてバカなことを言っておらず、まずは、根本の温暖化対策を日本が率先して行ってこそ、災害リスクを低減出来るのではないかと思います。
まあ、余分な話はさて置いて、今回はポジー(Pozzi)社のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の雨漏りについてご相談を頂きました。既にサッシメーカーもなく、施工したビルダーも倒産してしまったということで、長い間不具合が放置されてきた現場のようです。
ベランダに設置された窓ですが、通常掃出しサッシは、ベランダの床面から100mm以上高い位置にサッシの下端が来るようにしなければなりません。写真を見ると、ベランダの床を防水するグレーのFRP防水の立ち上がりよりサッシの下端が下にあるような感じがします。
FRP防水の立ち上がりは、100~150mm程度あるはずですから、明らかにサッシの位置が下過ぎます。これでは、台風などの強い風が吹く際は、サッシの下端から雨が吹き上がって室内に侵入する恐れが出てきます。
また、ポジーの輸入サッシは、雨仕舞があまりよくないものもあるようで、ペアガラスとドアのアルミ枠とが接する部分の防水処理が十分でなく、そこから雨が中に侵入してドアの木を腐らせるということがあるようです。
中から腐りますから、それが表に出てくる状況にまでなると、既に木の中の方は、手の打ちようがない程に腐っていますから、ペアの強化ガラスの重量を支え切れず、下枠が押し潰されてアルミのカバーが脱落してくるといった状態になります。
築10年程度で外壁を塗り直しする際にでも、サッシ下の防水処理やガラス周囲の防水施工を行っていれば、ここまでのトラブルはなかったかも知れませんが、今となってはサッシの高さ変更を含めた抜本的な修理を行う必要があるように思います。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。